フル・ビワアワイチ(後半:アワイチ〜琵琶湖編)【ロードバイク/ロングライド】

02-大会&イベント

さて、ここからはビワアワイチの後半、アワイチ~琵琶湖までの実走レポです。

過酷でした。

アワイチ

過去にアワイチはロードバイクで2回ほどした事がある。どちらも会社の仲間と。でも道はほとんど覚えてない。印象としては坂が多かったな程度かな。

でも、まぁ大丈夫やろ?とこの時は呑気に思っていた。

時計回りで走る。海岸線を走れて気持ちが良い。でも後から考えたら右回りの方が若干距離は少なくなったかもしれない。まずは洲本市を目指す。

途中で世界平和大観音が出現。確かもうすぐ解体されるんやったかな。今にも朽ち果てそうで怖い。上には展望台みたいなのがあるけど、そこにいる自分を想像しただけでタマがヒュン!となった。笑

海岸沿いをひたすら走った気がする。正直あまり覚えてない。

洲本市のいつものコンビニ。皆、これから行く坂道に備えてここで休憩するのではないか?と思うのやけど、チャリダーは誰も居なかった。え?マジで?皆自粛してんの?

ここでおにぎりを一つ食べる。だんだんと食欲がなくなって来た。。。でも無理にでも食べないとアカン。モンスターエナジーで流し込む。

さて、坂道区間の始まりだ。もう、ここから先はほとんど余計な写真を撮ってない。

序盤の坂。確か一番最初に来た時はここで写真撮った気がするなと思いながら。

4人くらいチャリダーを抜かす。皆、クロスバイクだ。何人かは押し歩きしてた。結構な斜度やし、分かるわその気持ち。ここから平均7%ととか言う標識が出るけど、明らかに7%より厳しい。それもそのはず、急斜面の間にたまに平坦が出てくるから。だから「平均」7%なのだ。笑

俺も降りて押し歩きしたい。。。でもこんなに腹が出ている俺だが、一応エベレスターだ。要らんプライドが押し歩きを拒否させる。

南あわじを通過。。。ちょうど折り返し地点だ。ネタで走り始めた今回のビワアワイチ、遠くまで来ちまったもんだ。輪行袋も持っていない。そもそも淡路島には電車が通ってない。輪行袋を持っていたとしても、淡路島を抜けるまではどうしようもない。41歳のオッサンが今回のライドの最南端にいるという絶望感で涙が出そうになった(笑

もうどれくらいアップダウンを繰り返したのか分からない。ふと標識が現れる。残り75km。。。まだ半分か。家まであと175km。つまりビワイチ一周分だ。

ちょうどここは会社の仲間と来た時に、冬ジャージで参戦していたT鳥がグロッキーになった場所だ。何となくいろいろな思い出が頭に浮かぶ。

その後もひたすらにアワイチコースを突き進む。コースミスを起こすはずの無いところでコースして鳴門岬まで来てしまった。本当はもうちょい手前で曲がらなければならなかったのに。

もうちょい余裕があればここの道の駅でソフトクリームなんて食べながら渦潮見たりするのだが、、、既に胃は疲弊し切ってソフトクリームなんて食べる気にならないし、ロードバイクから降りるのも億劫。

元のコースに戻るにも坂道を登らなくてはならず、独りウガー!と叫びながら登る。

サンセットラインは人がめちゃくちゃ多くいた。確かにめちゃくちゃ綺麗やった。ロードバイクに降りたくなかった俺も、思わず降りて写真撮ったほどだ。

サンセットラインを過ぎたら一気に暗くなって来た。いつものアナゴ屋があってまだ開いていたけど食べる気が起こらず素通り。

淡路島、最後のコンビニ休憩。もはや何も食べる気も飲む気も起こらず。そう言えば弱った胃にはソルマックを飲めば良いとPEAKSに参加していた人のブログに書いてあったな。

ソルマックとメガシャキとバナナを買った。メガシャキは眠いから買った訳ではなく、カフェイン摂取の為。

ソルマックは効いた。胃が回復して何とかバナナを食べる事が出来た。これで少し回復。

最後の10kmくらいかな?明石海峡大橋が見え始めてから岩屋港までの区間が絶望的に爆風やった。下ハンにしがみつきながら走らないと一気に横風に持ってかれる。上半身に要らん力が入って攣りかける。

周りは暗いし、車は多い。左はすぐ絶壁の海岸。本当に怖かった。

前方にロードバイクの1グループがいて何とか追いついて後ろに付く。微妙に風が和らぐけど、流石にグループ自体のペースも遅い。今にも止まってしまいそうなペースだ。でも、流石に前に出て引いてやろうという気にはなれなかった。

虫の息で岩屋港に到着。アワイチ完了!

19時。確か19時20分のフェリーに乗ったと思う。この辺からスマホのバッテリーも無くなってしまい、ツイッターも殆どアップできなかった。

明石〜琵琶湖

岩屋港から明石間も全く眠れず。もう既に33時間くらい起きてるぞ?

明石に着いてLet’s go to 大津!!

まずは2号線。とことん2号線。流石に夜の道は怖いな〜。

無理せず車道の自転車が通れるスペースが狭い時は歩道に入った。車道なら24km/hくらいだけど歩道でも18km/h程度で走れる。(人がいない事は十分確認して)

安全第一。

何にも書く事は無い。とにかく171号線の出現が待ち遠しかった。

もはや何時頃か分からないが171号線が出現。ここからも辛かった。

脚はまだ余裕がある。流石に300Wレベルで踏んだら終わってしまうが200W以上で踏んでも何ともない。

ケツが痛い。所謂、芯にくる痛さではない。ビブとの摩擦で生じた擦過傷的な痛みだ。ケツだけでなくタマの裏も痛い。ズタボロではないか?という程の痛みだ。

スタート前にはシャモアクリームをたっぷり塗ったが、流石にこれだけ乗って汗かいたら全て落ちてしまったのだろう。

手のひらも痛い。今回のロードバイクはアルミのデローザちゃんだ。ハンドルもアルミ。振動を吸収してくれるところが無い。もはやハンドルをどう掴んでも痛かった。でも、デローザちゃんで行くと決めたのは俺の判断だ。デローザちゃんに罪はない。

あとは胃だ。とにかく胃がやられた。
もはや何も食べる気がしない。飲む気もしない。坂などで少しでも負荷を上げて走ると吐き気がしてエズいてしまう。171号はずーとエズきながら走っていた。

もしかしてこの気分の悪さは眠気から来るものか?とにかく一度仮眠を取ろうとと思ってマクドに入る。月見バーガーを頼んで、奥の席で目を閉じる。30分ほど目を閉じても全く眠りに落ちない。疲れ過ぎて眠れないとはこういう事か?

もはや自分の身体が信じられなくなって来た。

とにかくまずはこの胃をどうにかしなければならない。コンビニに入ってソルマックを2本飲む。だいぶマシになった。

あとは少しでも身体に異変を感じたら即降りる事を頭に叩き込んで進む。人間、辛いと感じてる時はまだ大丈夫なもので、本当にヤバい時は何の前兆もなくやってくる事が多い。

いきなり自分の意思とは反した行動を身体がしてしまう可能性がある。

ダイハツ町を過ぎる。ここまで来ればだいぶ見覚えがある感じがある。高槻も通過。高槻通過すれば大山崎まであと少し。

少し元気が出てきた。コンビニに寄ってソルマックとエナジーゼリーをぶち込む。確実に身体に悪い事してるわ(笑

大山崎を通過。171号に別れを告げて六地蔵に向けて走る。中書島の大手筋通りを抜け、乃木神社を通過し、あっという間に六地蔵。ゴールが近くなると元気になるものだ。

六地蔵から一気に北上。大津へ。追分付近で道に迷う。今、思い出しても何で道に迷ったのか分からない。森で迷うとグルグルと回った挙句に元の場所に戻ってくるというが、まさにあれだった。ちょっと道に迷っても確実に大津方面に向かって進んでいるはずだから問題ないだろうと思っていたら、いつの間にか元の場所に戻ってきてしまっていた。狐に包まれた気分というのはまさにこの事だった。

しかも、ゴール直前でこの無駄脚を使ったのはなかなか精神的に厳しかった。最後、緩やかな逢坂山を登り、丁寧に下り坂を降る。家の近くのコンビニで勝利の美酒(ビール)を購入。いつもはビールとストロング系の酎ハイを飲んでいるのだが、流石にこの状態で9%のアルコールをぶち込んだら、そのまま永眠してしまうかもしれないと思ったので、止めておいた。(ビールもどうかと思うが(笑い)

家に到着@3:46

走行距離:555.3km
獲得標高:2820m
TSS:994.1
所要時間:31時間32分(グロス)

こうして、俺のネタで始めた超過酷ライドは終了したのでした。


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コメント

  1. Tsutomu Kagawa より:

    せっかくのビワアワイチなのに走行距離:55.3kmになってますよ!