実走レポです。かなり長いです。長いので前半と後半に分けます。前半はビワイチ〜明石編です。後に行くほど過酷さを感じる事が出来ます。
フル・ビワアワイチ(前半:ビワイチ〜明石編)
ビワイチ
9/20 日曜日の20時25分、スタート。
まずは唐橋を目指す。大津市内の信号に何度も引っかかり、少し鬱陶しい。けど、先は長いからのんびり行こう。
24時間以内に完走したいところやけど、これは時間を争うものでも無い。若干肌寒い感覚はあるものの、大丈夫。
湖岸道路に出ていざ湖北へ。まずは100km地点を目指す。
湖岸ではキャンパーが多かった。最近のキャンプも豪華になったものだな〜と横目に見ながら走る。
脚の調子が良い。30km/h巡航が余裕で出来ている。このまま行けばビワイチは平均30km/hで回れるかもしれないな、なんて呑気な事を考えていた。
琵琶湖大橋も通過。毎回、ビワイチは琵琶湖大橋の横を通過した時に「あぁ、これからビワイチやなぁ」と実感する。ビワイチをする時は皆、何を考えているのだろうか?大体7〜8時間はかかるのだが、それだけの時間何を考えているのだろうな。それだけ時間があれば色々と頭の中を整理できるような気がする。
ちなみに、俺はビワイチの時はとにかく「長げぇな。。。」としか考えられていない。大正池〜童仙房コースの時は仕事の事とかを主に考えているのだけどね。
あまりビワイチしないし、景色がほとんど見えないから自分がどの辺を走っているのか距離感が分からない。毎回、長命寺方面に入る景色が似ている区間と、長浜港に近づく景色が似た区間があって戸惑う。俺だけなのかな?この感覚。
長命寺付近を越えた辺りから向い風が強くなってきた。強くなってきたというレベルを超えている。
爆風だ。
30km/hは諦めて無理せず軽いペダリングを心がける。まだこの段階で脚に負担をかけるべきでは無い。我慢だ。これを乗り切れば湖西側では追い風になるはずだ。ただ、横風がたまらない。おディープなホイールを履いているのでハンドルが振れる。何かの漫画か動画か忘れたけど、おディープなホイールは横風をいなして、前方への回転力につなげる事ができる、というような事を言っていた事を思い出した。
どういう事?例えば、左から風が吹いているとしたら、若干右斜に蛇行しながら走れば確かに前輪ホイールは若干風に押されるような感覚がある。ただ、右に蛇行したら左に戻らなければならない。右にゆる〜く蛇行して、左に戻る時はガッと戻る。そんな感じか?なんて思いながら走る。
100kmが長い。あれ?こんなに長いの?長浜港辺りが100kmやと思っていたら全然違うのね。。。
長浜港を過ぎて俺の一番嫌いなダラダラと長い直線区間。虎姫。周囲に住宅も無くなり真っ暗。怖いわ〜。でも時間は23時頃かな?まだ深夜という訳でも無い。幽霊が出るにはまだ早い(笑
木之本のトンネルを通過。流石に深夜に賤ヶ岳のトンネルには行く気にならない。違う世界に行ってしまう気がする。木之本のトンネルも大型トラックとか通過するから怖いけどね。
長いトンネル区間を過ぎて西浅井塩津浜店のローソン到着。ほぼ100km。爆風過ぎる。おにぎり1つ食べてポカリ補充。エナジーゼリーも一つ摂った。
流石に寒くなってきたからウィンドブレーカー代わりのレインウェアを着る。これは正解やった。レインウェアを持ってこなかったらビワイチすら完走できなかったかもしれない。
もう湖北は冬に入りつつある。再びスタート。次の休憩は200km超えてからだな。
湖北区間は8号から303号に入って161号へ。
夜の県道557は超怖いから避けた。動物の飛び出しも怖いし、湖岸で釣りかキャンプをしている人がたまにぼ~っと立っているのも怖い。古いトンネルも怖い。道も悪いしストレスしか感じない。
303号を通ることはほとんどないから忘れていたが、坂ばかり。ひたすら登る。これはこれでシンドイぞ。。。最初のトンネル。工事中らしく電気が付いてない。勘弁してよ。。。勘弁してよ!!めちゃ怖いよ!
なんとか通過して、その後も長い登り坂区間を経てようやく161号に出る。さて、淡路島に向けた折り返し地点だ。
Let’s GO to 淡路島!
161号は単調。なんの感想もない。普段は景色を愉しみながら、もうちょい内側の湖周道路を走るのやけど夜やし、何も見えないから湖周道路を走る理由がない。
あれ?湖西に入れば追い風になると思っていたのに、相変わらず向い風?出たよ、ビワイチあるある。いつまで経っても向い風。笑単なる向かい風なら我慢しよう。この日は爆風だった。しかも前からも横からも来る爆風。ここでもおディープなホイールを履いていたのが仇となった。めちゃくちゃハンドルが振られる。怖すぎる。
かなりスリリングな一方で、景色は単調すぎて精神的に辛かった。とにかく白髭神社の出現を心待ちにしながら走る。
、、、ね、暗くて写真を撮っても意味がない。白髭神社を通過すればビワイチもゴールが見えてきた。あと40kmってところか。平均速度はグロスで25.5km/h。爆風の割りにまぁまぁ走れている。
気が付いたら和邇辺りでリアのライトがバッテリー切れ。ロングライドの時は電池で光るライトでないとアカンな。。。勉強になるわ。電池を購入@ファミリーマート和邇南浜店。
特に長く休憩する理由も無いからすぐに出発。少し走ったら、野ウサギが飛び出してきて危うく引きそうになった。
今回のライドで唯一危なかった瞬間やった。
どてるしさんの横を通って琵琶湖湖岸のいつもの通勤コース。危うく20分走を始めてしまいそうなテンションになる。この頃はまだ元気だった。琵琶湖大橋から大津港まではあっという間。
ちょうど7時間で到着。これまでビワイチは8時間くらいかかっていたけど、少しくらい走力が上がったのかな?
脚はまだまだ余裕。でも家に近いから油断すると家に帰ってベッドにダイブしてしまいそうな気分になる。そんな気分を振り払って再スタート。
琵琶湖〜明石
3:30くらいに再スタート。まずは171号を目指す。
三条通を使って京都駅方面まで出てから171号に入ろうと思ったけど、思いのほか遠回りになりそうやったので、まずは県道35~36号を走って六地蔵方面に出てから、県道7号に入り観月橋の横を抜けて、県道188号と79号、203号を経由して伏見の羽束師くらいで171号に入るようなルートにした。
初めてのルートで全然イメージがつかない。この時の為にガーミン君にルートを入れてきたんや。
さてと、コース選択。。。無い。。。無いぞ!?PCでガーミンコネクトに登録したのに何故?もしかして、、、ネット上のガーミンコネクトからハードのエッジ530にデータが飛んでなかったか。。。
まぁ慌てることはない。スマホのガーミンコネクトには登録されている。あとはスマホとエッジ530を同期させるだけだ。同期ボタンをポチッとな。
何回やっても同期が弾かれる。おかしい、、、恐る恐るペアリングを解除。再度ペアリングをしてトライ。トライしてる最中「もしかしてビワイチのログ消えないよな?」とビビったけど消えずに再ペアリング完了。でも、同期せず。。。
エッジ側がビジーな為、らしい。
ビワイチのデータが重いからか?それともログを取りながらの同期は出来ないのか?
既に止まって30分以上、同期が出来ない状況と闘っている。人生の経験上、地図無しで行き当たりばったりで進んでロクな事は無い。だから少し時間かけてでも地図が見れる状態にしよう、とトライしたが結局アカンかった。あまりにストレスが溜まったから思わず「ファ〇キン!ガーミン!!」と叫びそうになった。事前に確認していなかった俺が悪いのだけどね(笑
仕方なく、信号待ちの度にスマホのマップで位置を確認しながら走る方法に切り替えた。171号にさえ出てしまえば、あとはトコトン道なりだ。
観月橋辺りで自転車が通れない橋があり、そこで迷子になる。ウロウロして危うく正反対の京都駅方面へ行ってしまうところやった。なんとか途中で気づいて正しいルートに戻るも、かなりのタイムロス。171号に着いた時の安堵感は何とも言えない感覚やった。171号なんて危なくて本当は走りたく無いんやけど。
それでも、まだ早朝なので車の往来は少なく、今のうちに距離を稼ごうと淡々と急ぐ。
171号は自転車が通れない橋が3カ所くらいある。その度に回り道をしなければならない。最悪迷子になって時間をロスする羽目になる。どうにかならないものかと思うが、171号の陸橋で車と並走する勇気もない。まぁ仕方ないな。
6:00になり少し腹が減ったので朝食の牛丼。この頃はまだ胃が食べ物を受け付けていた。
2号線もまた長かった。少し走ったらTEAM GREEN ROADのジャージを着た人が前を走っていた。あの有名なヒルクライマーの兼松さんが着ているのは緑のジャージやけど、この人が着ていたのはピンクやった。ピンクバージョンもあるんや〜と思いながら後ろを走る。
ちょうど良いペース。べったりツキイチしていた訳でもないけど、チラチラと気にかけてくれていたので、一言「よろしく」と声かければ良かったかもな。途中でスルスルっと車の横をすり抜けて行ってしまったので分かれてしまったけど、六甲に行ったのかな?
何度も言うが、、、2号も長かった。なかなか明石の表示が出てこない。それどころか明石海峡大橋すら見えてこない。
だいぶ前の事だったから忘れてしまっていたけど、18年くらい前、俺が新入社員の頃は毎週末にバイクで通った道やなと思い出した。当時の俺はゴリゴリのバイク乗りやった。会社に入ってすぐに大型免許を取って、ドゥカティのM900を買って毎週末金曜日の夜に京都を出発して愛媛の道後温泉に行っていた。金が無かったので、行きは下道。帰りは高速という感じやった。明石海峡大橋は何度渡ったか。(笑
あの頃は「バイクが無ければ俺は死ぬ」というくらいにのめり込んでいたし、本気でNo Bike No Lifeと考えていた。車道を走る自転車なんて敵としか見ていなかった。そんな俺が今ではロードバイクに乗って淡路島まで行こうとしている。人生って分からないものだな~としみじみ感じた。
そんな事を思い出しながら走る。ロードバイクだとやはり見える景色は違うな。
9時くらいになると流石にチャリダーがちらほら出てくる。TTバイクに乗ったオッちゃんが前方に出現。その後ろにスマートな兄ちゃんがスルスルっと入ってきた。TTバイクのオッちゃん、必死やけど、かなりガチャ踏み。脇も膝も開いて、上半身は上下左右に振らしながら必死で漕いでいる。明らかにサドル高さが合っていなさそう。一方でスマートな兄ちゃんは上半身は安定して綺麗にスッスッとしたペダリングだ。
なるほどね。俺も少しは綺麗なペダリングになって来ただろうか?
明石海峡大橋が見えた。早くも写真を撮る余裕がなくなってきている。直前の調査で明石海峡大橋は自転車が通れない事が分かった。淡路島に行く手段はフェリーしかない。ジェノバラインというフェリーだ。明石海峡大橋を通り過ぎて10分程度走ったところにある。
1時間に1本〜2本程度しか運行していないようなフェリーだ。車は乗らないが、自転車とバイクと人を乗せてくれる。
9:30発に乗りたかったけど、出現した明石海峡大橋の遠さに絶望。無理だと早々に諦めて10:30発のフェリーをめざす事に。
9:50到着。琵琶湖から4時間で到着する予定やったけど、結局6時間半くらいかかってしまった。ガーミン君との格闘、道に迷ったのと想定以上に信号が多くて赤信号に捕まったのが原因だ。
フェリー乗り場にチャリダーは10人くらいいたかな。皆、これからアワイチかな?向こうに着いて11:00。8時間かけて回ったとして19:00か。。。そこから7時間くらいかけて帰ったら26時。つまり翌日の午前2時か。距離にしてまだ250km残っている。先は長すぎるぞ。。。誰だ?24時間(21時まで)で完走しようなどと無謀な計画を立てたのは?(笑
要らんシミュレーションをしてしまったせいで精神的にキツくなってしまった。とにかくフェリーが来るまでの間、しっかり休もう。
脚をセルフマッサージ。グリグリのほぐして筋膜リリース。だいぶ楽になった。
フェリーにはバイクも乗るが5台程度しか乗らないようだ。だからバイクでフェリーを使う場合はかなり時間に余裕を持ってきた方が良い。3時間待ちもあり得る。
フェリーに乗って速攻で眼を瞑る。ダメだ。全然眠くならない。一瞬、落ちた気がしたが、すぐに覚めた。何故ならフェリーの乗船時間はたった13分なのだ。笑
少し休んでマッサージしただけやけど、脚はだいぶ回復した。
さてアワイチへLet’s GO!
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