沼津から東京へ。
箱根ルートは回避し、御殿場ルートで行く事に。この決断が良かったのか否かはイマイチ分からない。
沼津から御殿場に向かうルートは登り基調。それほど斜度はきつくないけど、しつこくず~っと登り。獲得標高もそれほどあるわけでは無いけど、かなり長く感じた。
御殿場付近やったかな?やたらと渋滞が発生していた。
高速の入り口でうんともすんとも言う事ができないほど詰まっていてので、恐らく高速で事故があったのではないか?と思いながら横を気を付けて通過。
坂区間を登り切って、下り区間に入ってもず~~~っと渋滞。
気を付けてゆっくりゆっくりと、止まっている車の横を走っていく。
本来であれば、勢いよく下れる区間だったと思うのだが、急ブレーキを喰らった気分やった。
もし毎日こんなに渋滞する区間なのであれば、箱根ルートの方が良いかもしれない。知らんけど。
御殿場を越え「東京まで遠いな~」と思いながら進む。
東京まで40kmの地点で、残り3時間程度になっていた。
40km、、、
毎晩の夜練で走っている距離だ。
夜練には2時間かかっている。しかも信号も殆ど無い区間で、獲得標高もほぼゼロだ。
獲得標高はまだ150m upくらい残っている。
ここでかなり不安になってきた。そして、この40kmがとてつもなく長かった。
信号が増え始め。しかも、一度ひっかかると自分の方の信号が青になるまで結構な時間を要する。
左右だけでなく、斜めにも信号があったり、歩行者と時差式やったりして、この待ち時間がとてつもなく長く感じた。
しかも、東京の街中に近づくにつれ、自転車が通れない高架が増えてくる。その度に高架を避けるべく側道を走らなければならない。
その為には、幹線道路から降りて、また幹線道路に向かって登らなければならない。つまり、アップダウンになっているわけだ。
そして、そのダウンの底に毎回信号付きの交差点があり、ほぼ毎回、そそで引っ掛かる。どうにもタイミングが合わない。
アップのの頂上、幹線道路に入ることろにも信号があり、最悪、そこでも信号に引っ掛かる。
あまりに引っ掛かりまくるから、どんどんと不安になってくる。
40kmを3時間。普通に走れれば余裕にクリア出来る時間だが、この信号&アップダウン地獄。全くペースが上がらない。
残り2時間でまだ30kmほどあった気がする。
平均時速15km。計算上は余裕だが、どうにも行ける気がしない。
「マジかよ、、、」と泣きそうになってくる。
この頃にはすでに少しでも踏むと嗚咽が出てきてしまうほどに胃が弱ってしまっている。
ポケットに忍ばせていた最後の切り札、ブドウ糖エナジーゼリーを一気に飲み干す。
日本橋に近づくにつれ、複雑な信号は減ってきた。
信号に引っ掛かっても、それほどタイムロスにはならなくなってきた。そのおかげか速度も上がり、順調なペースに戻っていく。
達成を確信したのは皇居が見えて残り50分位残っていた時やった。
皇居が見えたらあともう少しだ。
自分でもルートを引いてきたから分かる。あと本当に、ほんの少しだ。
皇居の周辺を周り、日本橋方面へ。
あと数キロ。
長かった。この520km 24時間は振り返ればあっという間やったが、キャノンボールを目指してから、このゴールまでが長かった。
なんやかんやで10年以上経っているのではないか?
いよいよ日本橋が見え、ゴール。
自然と出たガッツポーズ。過去最高に嬉しかった。
丁度、そこにいたチャリ乗りの人に写真を撮ってもらった。
大阪からキャノンボールしてきた事を伝えたら驚いていた。そりゃそうやわな。笑
道路元標
成し遂げた
ログ
23時間34分。
30分ほど、この場所から動けなかった。
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