インドではUPIという電子決済システムが普及している。
UPIとは日本で言うところのPayPayみたいなものである。物を買って支払いの際に、店のQRコードをスマホで読み込み、支払い金額を入力して支払う。または、支払い金額がすでに入ったQRコードを読み込んで支払う。
そんなシステム。
支払うと、すぐに銀行の口座からお金が引き落とされる。そのため、UPIを使用するためにはインドの銀行口座を持つ必要がある。
インドの銀行口座を持つためには、インドに滞在していなければならない。なので駐在員はUPIを使用する事ができる。
一方で、短期出張者や旅行者はUPIを使用する事はできない。
UPIが使用できなければ何で支払いをするのか？
現金かクレジットカードである。
現金はあまり使用したくない。何故なら、現金は物理的に汚いから。トイレに紙が無く手で拭いているような人達が使用している紙幣を使いたいか？俺はNOである。紙幣は、過去に一度、政府の政策によって高額紙幣が一夜にして紙屑になった事がある。まさに、ケツ拭く紙以下になった。
そういう事もあり、インド人の紙幣に対する信頼がないのか、紙幣で支払ってもお釣りが返ってこない事がある。紙幣を持っていないから。
ならば、クレジットカードでの支払いになるのだが、何故か日本のクレジットカードが使用できない店があったりする。インド人に話を聞くと、Internationalクレジットカードしか使用できない、らしい。（逆かもしれない）
ともかく使用できない店があるので、レストランとかではドキドキするし、ストレスになる。
なので、どうにかUPIを使用したいと、出張者の仲間うちでは話をしていた。
そこで、見つけたアプリが「Mony」。
銀行口座を持っていなくても、アプリ内でクレジットカードからアプリに入金をしておくと、その分だけ使用する事ができる。プリペイドカードみたいな仕組みである。
手順は
1：アプリをスマホに入れる。
2：アプリの指示に従って個人情報（名前、生年月日、住所、電話番号）を登録。電話番号は日本の電話番号でも問題ない。
3；パスポートの顔写真のページ、ビザの印鑑が押されているページの写真を撮って、アプリ内でアップロードする。
4：登録後、メールもしくはWhatApp(インドのLINEみたいなアプリ）に「数日内に機能をアクティベートさせるコードを持った人を住居まで派遣するので、コードをもらったらアプリ内で登録してください。それで使用可能です」といった内容のメッセージが届く。
5：何故かコードを持った人は派遣されて来ず、翌日に「アプリをアクティぃベートさせておいたし、使用可能になったよ」といったメッセージが届き、完了。
6：アプリ内で、クレジットカードで入金をして、使用できる環境構築。
こんな感じ。
文字だけだと分かりにくいかもしれないが、思いの他簡単にできる。
ただ、このMonyも全店舗で使用できるか？と言われると、使用できないところもある。なので、しばらくは何処で使用できないのか？実際に使用をトライしながら確認をしていった方が良い。
今のところ
・Uberのオート力車で、運転手から見せられたUPIのQRコードでは使用できなかった。店情報が登録されていない個人のUPIに対しては支払いができないらしい。
・使用開始初日で4000ルピー以上の金額を支払おうとしたら、支払いが出来なかった。いくらか忘れたが、開始後数日は高額支払いが出来ないらしい。
・空港にあった自動販売機で支払いできなかった。
こんな感じである。
ちなみにMonyのようなアプリでCheqというアプリがあるのだが、こちらはアクティベートする為にはアプリが指定する店舗に行ってアクティベートしてもらう必要がある。ただ、その店舗が少なく、且つ潰れれている可能性がある。実際、今回、プネーにある店舗に行ってみたのだが潰れていた。
他にもOne worldというアプリがあるようだが、そちらはトライしていないので良くわからない。
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