ZWIFTでエベレスティング達成!!
エベレスティングとは?
エベレスティングの説明は↓から。
一言で言うと
・8848m upを1睡もせずに達成する事
8848mというのは世界一の高さを誇るエベレストの標高だ。これと同じ獲得標高を1睡もせずに達成する事。睡眠さえしなければ休憩は何回とっても良い。
細かいルールはいくつかある。ストラバで登録された区間を使用しなければならないとか、同じ区間をひたすら往復して達成しなければならない、とか。それは↑の公式ページから確認をして欲しい。
昨年参加したPEAKSでは5015m up。更に手強い相手だ。でも、今回は制限時間が無い。制限時間は俺が睡魔に負けた時という事になるだろう。
エベレスティングは突然に
今年はコロナでGWなのにどこにも行けない。
あ〜、去年のGWは大台ヶ原を自走で往復したり、ビワイチからのおにゅう峠へ行ったりしてたな〜、今年はSTAY HOMEのお陰でどこにも行かず、何も成し遂げられず終了か、、、?
と思っていた矢先に、このツイートが目に入った。そう、、、全てはここから始まった。
Just Everested, vEverested, whatever you call it, with @LukeRowe1990.
We had the idea when we knew the weather would be bad.
I take my hat off to anyone who’s completed it in whatever capacity, it was grim.8848m altitude in a single climb.
211km.
10hours 37minutes 32seconds. pic.twitter.com/G4JvyZo7WW— Mark Cavendish (@MarkCavendish) May 1, 2020
これを観た瞬間に東京ラブストーリーのフレーズが頭を流れた。そう、ある種のヒルクライマーにとってエベレスティングは恋い焦がれる憧れるイベントなのだ。
(テッテテテーン!!!)
おいおい、、、あのカベンディッシュがZWIFTでエベレスティングやってんぞ!!?
エベレスティングってZWIFTでもできるのか??
調べてみたらvEveresting(vエベレスティング)というカテゴリーらしい。
、、、これはやるっきゃねぇ!!
これを思い立ったのが、GW3日目の夕方。TSBは▲48.04。その時、俺氏は既にかつてない疲労を感じていた。(田口トモロヲ:プロジェクトX風)
これが分かっていればそれなりに体調を整えて準備しておくべきやったな。本当は実走でやりたかったが、STAY HOMEという厳命が出ている以上、実走でエベレスティングをして、万が一何か起こってしまったら大変な事になる。ここはZWIFTでのエベレスティングで我慢をしよう。
ある意味、このSTAY HOMEの厳命が出ている今だからこそやる気も起こらないし、今だからこそできるイベントだと頭を切り替えた。
エベレスティングの準備
物事が成功するか否かは、全ては準備段階で決まる。
思い立ったのがGW3日目の夕方。GWは5日間しかない。さすがに、最終日は完全休養にしておきたい。
GW4日目の朝から開始をしなければGW5日目の朝までに終わらない。なので、準備時間はほぼ無かった。
とりあえず場所が自宅のベランダやから、何かあれば自宅で補給ができるだろう。レッドブル4本だけをコンビニから買ってきた。
事前の準備はほぼ無かったと言っても良いかもしれない。結論的にはこれが超甘かった。
エベレスティングに向けたプラン
プランを立てた。
実走での俺のキャパから言って、500m up/1時間より速く走ってしまうと、すぐにバテてしまう。これを厳守していかなければならない。
単純計算で18時間。なかなかシビレる時間だ。
今回は1000m upごとに30分くらいの休憩&補給をいれたいと思っていたので、+4時間。昼ごはん&夕ご飯で1時間ずつ追加で、+2時間。
つまり、24時間で達成できれば上出来だろうという事で、立てた計画。
06:00 スタート
08:00 1000m up
10:30 2000m up
13:00 3000m up
16:30 4000m up
19:00 5000m up
22:30 6000m up
01:00 7000m up
03:30 8000m up
06:00 9000m up (エベレスティング達成)
24時間でエベレスティング達成。これがプランだ。
予定通りに行くかどうか???
エベレスティング・スタート!
5月5日こどもの日。(息子ちゃんと奥様にはこの日やりたい事が無という事は事前確認済み)
朝5時起床。前日は21時頃に寝たので、睡眠は十分とれたと言って良いだろう。
緊張しながらサイクルウェアに着替えて、朝ごはん。
ローラー台なので、汗をがっつりかく事を想定して、朝ごはんは塩ラーメン。
まず朝ごはんから。汗で塩分抜けるから、塩ラーメンから。#エベレスティング pic.twitter.com/irMXBZmepw
— J (@nyu4444) May 4, 2020
体重は71.8kg。相変わらずヒルクライマー体型ではない。今年は伊吹山も無くなったので、体重は放ったらかしだ。
体重は71.8kg。#エベレスティング pic.twitter.com/o9fXdc299O
— J (@nyu4444) May 4, 2020
ZWIFTの体重設定をしっかり設定。この辺、ちゃんとやっておかないと軽い体重を設定して達成してしまったとしても、俺自身が納得できない。
体重も正確に入れて。#エベレスティング pic.twitter.com/usVWshV5Vi
— J (@nyu4444) May 4, 2020
レッドブルを飲んで、、、、
エナジー補給#エベレスティング pic.twitter.com/mGinPqeHB6
— J (@nyu4444) May 4, 2020
さて出発!!リドレーちゃんで。
コースはもちろんALPE DU ZWIFT。
コースはもちろんALPE DU ZWIFT#エベレスティング pic.twitter.com/ZHtOLfa7Mn
— J (@nyu4444) May 4, 2020
予定より8分早いが、5時52分スタート!!
エベレスティングのペース
ローラー台でのヒルクライムと言えども、ペース配分が超重要。
実走と同じくペース配分をミスったら完走できない。
500m up/1時間というペースは以前のPEAKSで確立したものだ。はっきり言って、めちゃくちゃ遅いペースだ。でも、PEAKSやブルベで重要なのは速く走る事ではなく、いかに休憩時間を短くして継続して走りつづける事ができるか、なのだ。
比叡山の山中越えで何度もシミュレーションをして確立したペースなので、これを厳守していく。
1000m up
ALPE DU ZWIFTのコースは1本約1000m up。
だから2時間で登れば良い感じ。このコースは速い人なら1時間以内(いや、40分くらいか?)で登れる。だから、目標の2時間はめちゃくちゃ遅いペース。
1本目(1000m up) :120分
一本目終了。1000m upに約2時間。悪いペースでは無い。ただ、既にケツが痛い。#エベレスティング pic.twitter.com/jIEgAQy7ei
— J (@nyu4444) May 4, 2020
めちゃくちゃ良いペースだ。
この時点で8時11分。ほぼ予定通りだ。
ただ、既にケツが痛くなってきた。
ローラー台で2時間。コレくらいの時間なら経験があるが、この先は早くも未経験のゾーンに足を踏み入れる事になる。
vエベレスティングに使用するパソコンの注意点
ZWIFTでエベレスティングをしていく時に注意をしなければならないのはパソコンだ。
いきなりソフト更新プログラムが走って、パソコンが強制再起動したりしないように予め設定をしておく必要がある。
あとは熱。パソコンが熱暴走してクラッシュしないようにする必要がある。
今回のエベレスティングはベランダでやっているので、朝日がガッツリ当たった。
「暑いな~」と思いながら、ふとパソコンを触ったらめちゃくちゃ熱かった。
これはヤバい!!!!と思って、すぐに冷凍庫から保冷剤を取り出してパソコンの重要部分を冷やす。さらに下から扇風機の風で冷却。
暑さでパソコンがヤバい気がしてきたのでアイスノン投入&扇風機で冷却。#エベレスティング pic.twitter.com/dAmjJhEMDR
— J (@nyu4444) May 4, 2020
危なかった。完全に熱暴走の直前までいっていた気がする。
ベランダに陰が入るまでやっておいた。家の中でやる人は大丈夫だと思いますが、ベランダでやる人は気を付けた方が良い。
獲得標高と時間との闘い
ローラー台は周りの景色が一定だ。精神的にやられる。
Amazon Primeでアニメを見ながらひたすらにペダルを回すが、アニメも長時間見ていると飽きてくる。
実走も辛いが、それなりに景色や空気を感じる事ができるのが良いところだと思う。
ガーミンくんの獲得標高を凝視しながら登るという点では、ZWIFTもパソコンに表示される獲得標高を観ながら登るので同じかもしれない。
実走だとガーミンくんの獲得標高は1mずつ上がっていかず、数mずつ上がっていくが、ZWIFTの場合は獲得標高はきっちり1mずつ上がっていく。これが、、、なかなか精神的にきた。
不思議な事にZWIFTではとにかく獲得標高が上がっていく速度が遅く感じる。獲得標高2000mまでは苦しかった。。。時間が経つのも長かった。
汗
ベランダでのローラー台はとにかく汗が半端なく出てくる。
扇風機を回すのだけど、扇風機の風ってやはりなんか違うんだよね。一定の感覚で一定の強さの風が身体に当たるっていうのが何とも言えず不快に感じる。
頭に一定のペースで水滴を落とすと気が狂うらしい。1時間程度であれば一定の風も良いかもしれないが、20時間以上は無理。
なので、途中から扇風機は使わなかった。
汗を出した分、水分を補給しなければならない。これを怠ると大変な事になる。
気がついたら汗が出ていなかったという事も何度かあった。そういった時に水分をとると、すぐにまた汗が出てくる。
身体の温度を下げるためには水分をこまめにとらなければならない。
ただ水分だけ取っていると、身体から塩分が抜けてしまう。ある一定以上の塩分が抜けると、身体中が攣る。
塩分をしっかり取る事も重要。今回は去年PEAKSの時に買っておいた塩タブレットを2時間おきに1〜2個ずつ食べた。
2000m〜4000m up
2000m up通過。
2本目。まだまだ先は長い。#エベレスティング pic.twitter.com/MWCQDgWsWd
— J (@nyu4444) May 5, 2020
10:47。予定より17分のビハインド。良いペースだ。ただ、4時間半もローラー台で走っているのに、まだ7000m up残っている。果てしなく先は長い。
3000m up通過。
3本目終了。やっと3000m up。まだ1/3。#エベレスティング
— J (@nyu4444) May 5, 2020
13:25。25分のビハインド。少し予定より遅いか。でも気にしない。24時間のうちの25分なんて誤差でしかない。
4000m up通過。
4本終了。ケツが燃える様に痛い。 pic.twitter.com/kMcHwIJIPO
— J (@nyu4444) May 5, 2020
16:03。27分の貯金を持つ事ができた。昼ごはんの時間が予定より短く済ませたからなのかもしれない。
予定通りとはいえ、走り始めたのが朝6時で、すでに夕方になってしまったのに未だ半分も経過していない事に精神的な焦りを感じてしまう。
この辺から、ケツの痛みとの闘いになってきた。
ケツがとにかく痛い。実走だとサドルが股に擦れる痛みがあるが、ローラー台の場合、なんというか、擦れる痛みというよりも大臀筋の奥深くに響く痛さがある。
Chamois Cremeを塗りたくる。サドルにはタオルを巻いた。休憩時にはアイスノンでケツを冷やすようにした。
5000m up
5000m up通過。
5本目。12時間で5000m up。良いペースだ。あと10時間ってとこかな。#エベレスティング pic.twitter.com/VBYx51dFEz
— J (@nyu4444) May 5, 2020
18:56。貯金を使い果たし、ほぼ予定通りになってしまった。
PEAKSとほぼ同じ獲得標高になり、流石に疲れてきたが良いペース。ただ、まだ半分だ。
6000m〜7000m up
6000m up通過。
6本終了。あと3本。#エベレスティング pic.twitter.com/yXl4QwmwZU
— J (@nyu4444) May 5, 2020
21:52。またもや夜ごはんの時間が短く済んだおかげで38分の貯金ができた。
あと3本。つまり1/3だ。ゴールが見えてきた感じがあるが、まだあと3000m upも残っている。
7000m up通過。
あと2本。もう限界。ゆっくりいこう。#エベレスティング pic.twitter.com/jJMHJxdAnu
— J (@nyu4444) May 5, 2020
正確に言えば、このツイートの時に7400m upを通過していて01:16だから、だいたい予定通り。
とにかくケツが痛い。
ツイートしているように、7000m upを通過したらゴールが見えてきたせいか、一気に苦しくなってくる。
1000m upごとに何か補給食を食べているのだが、この時食べたのが辛口ラーメンで、弱った胃に強すぎる刺激を与えてしまい吐きそうになった。
8000m up
いよいよ8000m upを通過した。
いよいよ8000m超えた。1000mごとに補給食食べるようにしてるが、いよいよ喉が通らなくなってきた。しんどすぎる。#エベレスティング pic.twitter.com/1zkYfSzKfy
— J (@nyu4444) May 5, 2020
この時点で03:21。ほぼ予定通り。なかなか良いではないか。
ALPE DU ZWIFTを8本登り、残り1本となった。
いよいよ、次でラスト1本!#エベレスティング pic.twitter.com/zTbjFNpY4j
— J (@nyu4444) May 5, 2020
エベレスティング達成の瞬間
5:23、エベレスティング達成❗️23時間31分。後は登り切ってから下って終了。#エベレスティング pic.twitter.com/17FMKwkkaq
— J (@nyu4444) May 5, 2020
これが達成の瞬間。
05:25。ほぼ予定通り。23時間30分で達成。
流石に感動した。
エベレスティングのルールで「途中で引き返してはいけない」というのがあったような気がしたので、最後の1本も全部登りきった。(本当にあったのかは確認要)
全部登り切るには更に678m(1時間ちょい)登る必要があり、これがめちゃくちゃしんどかった。
結局、追加で2時間17分もかかり、トータルで25時間47分かかった。
vエベレスティングの結果
8848m up (エベレスティング):23時間30分
9527m up : 25時間47分
TSS491.3
この直後のCTLは90を超えた。
TSBは▲86.67
ありえないTSBになっとる(笑
今年のGWは本当にほとんど外出しなかったのだけど、このイベントを持って結果的には有意義に過ごす事ができた。
直後のどてるしグループのライドの結果。笑える感じになった。
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