【オススメ/本】土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング

06-おすすめ

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土井ちゃんこと、土井雪広元選手の本を読み返してみた。
これは、強くなる為には何をするべきかという事が書いてある。

トレーニングのテクニック的なことではなく、トレーニングをどのような姿勢で取り組んでいくべきかというような感じの事が書いてある。

詳細はネタバレになってしまうので書けないが、この本を読みたくなるようなレビューを書いてみよう。結論から言うと「面白かった。強くなりたければ読んでおいた方が多分良い」という本だった。

土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング

第一章

強くなるイメージが紹介されている。

著者によると、強くなるイメージというのは、徐々に坂を登るようなイメージというよりは、階段を登る様なイメージらしい。つまり、レースなどでガッと強くなり、しばらくその強度を維持し、またレースに出てガッと強くなって、、、とうサイクルらしい。

ホビーレーサーの中村龍太郎選手が強かったのは、ほぼ毎週の様にレースに参加して、レース強度でトレーニングをしていたからだろう。(と思う)

俺自身でいうと、K練に緊張感を持って毎回参加し、毎回K坂さんに引きずり回された事でかなり強くなったと感じる。

第二章

第二章は機材に対する事。

冒頭で、速いやつはどのブランドのバイクに乗っても速い、という事を言っていて、『Oh」と思ったけど、読み進めていくと、色々と深い事が分かる。

一番重要なのは、フレームのサイズ。
これは、どの本を読んでいても言われている事だけど、やはりフレームサイズは重要な様だ。

あとは自分が「クライマー」なのか「スプリンター」なのか?どの様な走りを重視するのかによって、フレームの剛性は変えた方が良いらしい。

そのほかにもホイールの事や、プロ選手のチョイスなどが紹介されていて面白い。

第三章

ロードバイクに乗るときのポジショニングについて説明されている。

「普通」のポジション、つまり教科書的なポジションが基本である事が強調されている。たしかに土井ちゃんのロードバイクの乗り方は非常に綺麗だ。本に紹介されている写真でも綺麗なのが分かる。

一流選手は動作が綺麗。多分、それが一番効率的だからなのだろう。野球で言えばイチローの動作などめちゃくちゃ綺麗。ジャンプスキーの船木選手の飛び方などもめちゃくちゃ綺麗だった。

無駄の無い動作というのは、一種、茶道のような雰囲気を纏っていると俺は思っている。俺は実は茶道の級持ち「小習い」という級を持っている(笑

おばあちゃん師範の動きが物凄く綺麗だったのを覚えている。おばあちゃんなのに、めちゃくちゃ綺麗。俺は歩き方が綺麗と良く言われるのだけど、これは茶道の影響が少なからずあると思っている。

茶道はちょっとだけでも習っておいた方が人生を豊かにすると信じている。息子ちゃんには、その良さが分かるような歳になってから、ちょっとだけでも習わせてみたいと思っている。

さて、話を戻すと、ロードバイク選手のポジションは至って普通らしい。

そうは言っても、選手によって違うように見えるのだが、、、、それは手足の長さが影響しており、結局のところポイントはしっかり押さえた乗り方になっているようだ。

この章は色々と興味深くて面白かった。

第四章

実は俺がTSS管理をしようと思った理由はこの本のこの章にある。

非常に面白い。
がむしゃらに乗れば良いというわけでは無いという事が良くわかる。

ちゃんと適度な休養を適度なタイミングでとる事の重要性が良くわかる。

これを読むと、パワーメーターがあった方がよりロードバイクを楽しめるなという事も分かる。

是非、読んでみてもらいたい章だ。

第五章

いよいよトレーニングの中身に関して。

低強度・長時間 → 高強度・短時間に移行していくのが基本らしい。

非常に参考になる。
この本の核になる章なので、興味のある方は購入をお勧めします。

第六章

この章はテクニックに関する内容。

ロードレースで走るにあたって注意するべき事が書いてあるのだけど、これはロードレーサーだけでなく、普通に道を走っている人にも当てはまると思う。

特に「意思疎通」。
俺と一緒に走っている人は、もしかしたら気付いているかもしれないが、俺はチョロチョロと頻繁に後ろを確認する。

これは、ロードバイクにバックミラーがない為なのだが、前方にちょっとした障害物にあってちょっと右にラインをズラさなければならない時は、右後方を必ず見る。後ろを見て、後方に付いている人がいるか確認すると同時に、車が来ていないかをしっかり目で確認する。

低速で走っている時は、車に乗っている人となるべく目を合わせるようにしている。

コーナーの時は特に、アウトインアウトを狙う時は、イン側もアウト側も確認する。

細かいテクニックは色々とあるだろうが、俺としては落車しない/周りを落車させないテクニックこそが最高のテクニックだと思っている。

この章も面白い。

第七章

この章はヨーロッパを走った土井ちゃんの体験談的な内容。面白い。こういう話は実際に走った人からしか聞けない。

最後のコメント「あなたは、なぜ走る?」
これは心に響いた。

俺はなぜ走るのだろう??

再度言います。この本、面白いのでお勧めです。

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