超長くてダラダラとしたレポです。
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王滝当日。
スタートは6時だが、4時30分からスタート位置取りが開始される。コース上のスタート位置にはまだ入れず、その両側でMTBを持って待機する事となる。
4時の時点で既に位置取りの為の位置取りが開始される為、その頃にスタート位置に向かう。今回、初めて参加する為、時間内に走り切れるかどうか、かなり不安。とりあえず前の方で待機。
4時30分。位置取り開始。前にいた人が中に入って、いきなり大外側で立ち止まってしまい「俺、ここから動かない」とか言って内側に入っていかない。「おいおい、、、大外で立ち止まったら俺らが入れないやんけ、頭おかしいんか?」と思いながら避けて入るがすでに内側が埋まってしまい、入れない。仕方なく、さらに大外に一度MTBを置く。
これだけ人が多いとちょっとアレなやつもいるものだな、、、とこれも良い経験だと思う事に。こんなことでストレスを感じても仕方がない。
でも、ちょっと大外に寄り過ぎているしスタート直後が怖から後ろに並びなおそうかな。。。まぁ、数分の事やし、多分後ろでも時間内完走できるやろ。と思って、一度スタート位置を離れて後ろに行く。
、、、と、なぜかぽつんと空いている空間があった。マジで?なんであんな良いところにぽつんと穴が開いてんの?と思って、周りを見渡したけど、誰もそこに入ろうとしていない。なので、急いでそこにMTBを入れる。
車に戻って、朝ご飯を食べてからトイレに行ったら、トイレが長蛇の列。でも、トイレの数も多くあるし、すぐに順番が回ってくるだろうと思って、列に並んだのだが、なかなか回ってこない、でもトイレはしておかないとまずい。
俺、なぜか良くわからないのだけどMTBに乗って山に行くと結構な確率でトイレに行きたくなるんだよね。
てか、長すぎじゃね?まだ服も着替えていないし、最終、食料の準備もできていない。
ちょっと焦ってくる。この焦りがすべてを狂わせた。
トイレを済ませたのが5時45分。あと15分しかない。車からスタート地点まで5分くらいかかるとして、余裕を見ても10分しか準備時間がない。焦る。とりあえず、すぐに服を着替える。大福をジップロックに入れる。ポカリをボトルとハイドレーションに入れる。
ふと、心拍系が無いことに気づく。あれ?昨晩まで車の助手席シートに置いておいて準備万端にしておいたのに、何故無い?
結局、見つからず、仕方なく諦めてスタート地点まで行く。結構ギリギリになって到着。
、、、で、気づいた。ガーミン君がない!
マジで。。。?と思って、ポケットなどを探すも見つからない。どうしよう?ガーミン君無しで行くか?
いやいや、初参加やし、ガーミン君のクライムプロ機能はどう考えても必要だろ?あと、走行距離や経過時間がリアルタイムで把握できないのは致命的だ。。。
スタートしたらすぐに横に避けてガーミン君を取りに行くことにした。駐車場側に位置どっていたら、すぐにガーミン君を取りに行けたのだが、残念ながら、幸運にも真ん中の駐車場側とは違う方に位置どってしまっている。
お祈りが終わり、いよいよスタート。少し残念な気分だが、まぁ、制限時間は9時間もある。
スタート直後にコースを外れたが、皆が行き過ぎてからコースを横切って駐車場に行くことになった。
せっかく良い位置でスタートできたのだが、ガーミン君を忘れたおかげで最後尾スタートになった。
車に戻り、ガーミン君はすぐに見つかった。どうせだから心拍系も見つけよう、と思って、ガサガサと探したが全然見つからない。これ以上は無理やなと思って、とりあえずスタート。6分ほどロスした。
まぁ、これも含めてセルフ・ディスカバリー・アドベンチャーだ(笑
一応、レース形式だから、レースをガチにしに来たのであれば、かなり落ち込むところだが、今回の俺の目標はあくまで「完走」。特に落ち込むこともなく、時間内完走できないリスクが若干上がった程度だった。
こういう緩い感じが良いんだよね、俺は。
何はともあれ、スタートした。
序盤の10数キロは舗装路を登っていく。
この舗装路区間で結構な人数に追いついて抜いていく。
心拍計を付けて無かったから分からないが、序盤で多分、結構脚を使ってしまったのかもしれない。
あっという間にダムに到着。そこから少し行ってからいよいよ本格的なダートが始まり、王滝らしい王滝が開始。
ちなみに天気は曇り。
ヤホー天気は一日中「曇り」。ウェザーニュースは11時頃から1mm程度の雨、という予報。
台風が九州に近づいてきていて、前日に大津はかなり強い風が吹いていたけど、王滝は全然強い風が吹いていなかった。天気も曇りどころかところどころで晴れ間が見えた。
さて、悪名高い王滝のコース。どんな感じか?というと、確かにガレている、が、ガレていないラインが必ずある。
道幅全体がガレガレというわけでもない。なので、基本的に皆がガレていないラインを一列になって走る感じ。道幅に2ライン、ガレていない所があれば2列になって進む感じ。
なので、先頭のペースが上がらなければ自然とその後ろにいる人たちのペースも上がらない。抜かすにはガレた道を走って抜いていかなければならない。
前を走っていて、誰かがずっと後ろにいると「この人、抜きたがっているな」というのは肌で感じることができる。ロードバイクの場合は、さっと道を譲って前に行ってもらうのだが、王滝はそんなことを気にしていられない。道を譲る=自分がガレた道を走る=自分がパンクのリスクを負う、ということになるからだ。
いくら自分のペースが遅くても「抜きたければガレた道をパンクのリスクを負って勝手に抜いていってくれ」くらい図太い神経で走らなければならない。後ろで抜きたがっている人もそれが分かっているから「横にどけよ」とは言わない。
ただ押し歩きしてる人には「ライン塞がないでくれよ〜」と心の中で思うことはある。
一人「右側抜いていきます~!」と言ってガレた道を使って抜いていったけど「うお!抜かなければよかった!!!」と言って行ったのが面白かった(笑
やはりパンクをした人が大勢いた。そんな人たちを何人も抜いていったので、彼らはかなり速く走れる人たちだったのだろう。皆、携帯ポンプでシュコシュコしてた。Co2ボンベ持ってないんかな?
THE PEAKSもそうだが、こういった過酷なライドで重要なのは「遅くてもトラブルなく淡々と走りきること」だったりする。
今回、パンクはしなかったのだが、一度ヒヤッとした時があった。
走っていたら、前輪から「シュー」といった音が聞こえる。マジで?パンク?と思いながら止まったら、その音が止まった。あれ?と思って、タイヤを回したらまた「シュー」と音がなる。よく見たらタイヤとフレームの間に枯葉が挟まっていて、その枯葉をこすっている音だった。
気が確かな時はしっかりラインを意識して走るのだが、中盤以降、特に暑くなってきた時は集中力が切れて、その度に「アカンアカン」と集中し直した。
ラインを意識して、、、と、どう意識したのか?というと、まず、基本的に大きな石がゴロゴロしたラインは通らない。
轍になっているラインでも、小石が散乱している時はそれを踏まない様に気をつける。
それでも何かの拍子でガレたラインに乗ってしまった時は、タイヤへの抜重を意識する。前輪が石の上に乗った時は前輪を抜重して後輪に加重。逆の時は、逆に。
激坂で前の人がライン上で押して歩いていたら、バイクを降りてガレたラインを押して駆け上がりながら抜く。
ここまで意識的にパンク対策をした。これをする事でロスする時間は大した事ないと思うが、タイヤ交換でロスする時間はかなり大きい。最悪、修理し切れず終了になる可能性もある。
何もガレて無さそうな下りでもパンクしてる人達が多くいた。アレはきっとタイヤのせいなんやろな。タイヤチョイスも重要なところだ。
ちなみに、今回、タイヤの空気圧は前後共に2.3bar。クリンチャーのチューブ入り。スーパーシーラント入れて、クリンチャーではこれ以上ないくらいのパンク対策はしてきた。
あと、気をつけなければならない事が数点ある。
「下りのヘアピンカーブ」
ここでコケてる人達を数人見た。俺もタイヤが滑ってコケそうになった。本当に上手い人達はザーっとタイヤを滑らせながらクリアするのだろうが、俺みたいな初心者は止まりそうな位のスピードで、バイクを絶対に傾けずにクリアした方が良い。
「補給」
SDA王滝にはエイドがない。CPで水を補給できる程度。なので、エナジーゼリーであったり固形物は自分で持っていく必要がある。
今回、大福を持って行った。雨だから。これは正解やったのだが、ただ、大福のサイズがデカすぎた。一つ食べるのに4口くらいかかる。一口サイズを今後は持っていこう。
エナジーゼリーはMEDALLIONとMag onをフラスクに入れてブランド。強烈な色になってしまった。
フラスクはどうだったのか?というと、元々、手を汚さない為に使ったのだが、、、ぶっつけ本番で使ったから、キャップの開け閉めをミスって、中身が飛び出るアクシデント。笑 結果的に普段よりベタベタになってしまった。ぶっつけ本番はあかんね。
フラスクの臭みは感じられなかった。
ハイドレーションにBCAAとポカリを入れて持って行った。これはこれで正解やったが、リュックの中に入れるハイドレーションの位置を考えなければならない。背中よりに入れていたこともあり、どんどんとドリンクが温かくなっていく。ハイドレーションを使うのなら、背中に付けない様にリュックに入れた方が良い。
あと、事前に使用する練習をした方が良い。長ーいストローで吸う必要があるので、登りで使うのはほぼ不可能。下りのみで使う様にした。
1.5L入れて行ったが、結局、BCAA+ポカリは甘すぎて、500mlくらいしか飲まなかった。これは失敗。
次回は、ハイドレーションを使わずにボトルのみで行こうと思う。道がドロドロの箇所が沢山あるから、出来ればキャップ付きのボトルが良いだろう。
ボトル一本にBCAA+ポカリを入れる。
「熱中症対策」
実は今回、熱中症になりかけた。後半戦に入る手前、周回コースの一周目で頭がぼーっとして痛くなってきた。
丁度、湧水が出ている様な区間やったから、綺麗な所を探して、水で身体を冷やした。特に、背中と頭と首裏は入念に。これでだいぶ回復した。
天気は曇りやったのだけど、所々で晴れ間が見えて、且つ、甘すぎるドリンクしか持ってきていなかったから、水分摂取量も少なかったのだろう。
身体にかける水も、飲む水兼用で準備しておいた方が良い。次回はボトルをシートの後ろにつけるヤツを買って準備しよう。
CP2で水を1L位飲んで回復。一気に汗が噴き出た。やはり水分が足りなかったのだろう。
水をボトルに入れてもらい、再スタート。後半戦は水をちょくちょく首の裏に掛けながら走って何とか快適に走り切れた。
注意したところはこんな感じかな。
走行中の事は、熱中症もあって、かなりしんどかったのもあり、あまり覚えていないけど、覚えているのは
・最後尾も最後尾、皆がスタートして6分ほど経ってからスタートした為、渋滞には巻き込まれずにスタート直後は快適に走れた。
・序盤の長い登り区間は結構順調にクリアできた。
・登りでキツイ箇所は一か所のみ。周回コースの最後の登りだけだった。そこだけはガレガレで走れるラインも無かったので押して駆け上がった。距離は100m程度だったので、乗ってクリアしても走ってクリアしても時間的には同じくらいだったのではないかと思う。
・休憩は3回のみ、走っている最中に熱中症になりかけて降りて水を浴びた1回と、CP1とCP2の各1回。
・下りは慎重に下ったけど、特にテクニカルな感じは無かった。とにかくガレた箇所に入らず、ラインに沿って下る事を心がけた。うちの裏山のテクニカルな難しさに比べたら、絹の上を走っている気分だった。
・CP1に最初に到達した時点で、しんど過ぎて周回の2周目を既に回ったものだと勘違いした。
・とにかく、ガーミン君の獲得標高が更新される速度が遅かった。普段、ロードバイクで坂を登っているのに慣れているせいか、異常に登る速度の遅さにいら立ちを感じた(笑
こんなところかな。
イケヒロさん曰く、今回は、これまでに比べてもかなり道がガレていたらしい。
確かに、パンクには気を付けなければならないが、のんびり走る分には大丈夫。ガチでレースをする人たちは、走り方が異なると思うので、パンクしやすいという事もあるかもしれない。
チェーンのオイルや、チェーン切れに関しても、今回は雨が降らなかった事もあり、そこまで心配する事も無かった気がする。ただ、修理キットは持っておいた方が良い。
周回のラストの坂を登っているときに、近くを走っていた人たちが、制限時間までに間に合うかな?と話をしていた。どうやら、7時間の制限時間に間に合うか?という話だったらしい。
100kmコースで7時間以内にゴールする事が出来れば、次回のレースでは120kmコースに参加できる権利をもらえる。今回は85kmの短縮コースだったので、結果的に7時間ではなく6時間に制限時間も短縮されたのだが、その時の俺はまだそれを知らず「とりあえず7時間以内で走り切るか」とモチベーションを復活させることができた。
最後の坂を一生懸命登って、ラストの下り。ガンガンに飛ばしたね(笑 まぁ、もちろん2割程度のセーフティーマージンを残しながらだけど。
結果、6時間48分でゴール。参加者462人、完走者381人中の183位(上位39.6%)だった。
ゴールの瞬間はこれでもかっていう位のガッツポーズ。笑 マジで嬉しかった。
バイクを降りて周りを見渡したらイケヒロさんがいて手を振って挨拶。バイクを置いて挨拶に行こうとしたら脚が攣った。笑 本日初の脚攣り。
それをイケヒロさんに激写される笑
タイムはのんびり走った割にはまぁまぁだったかな(笑
速く走ろうとするなら、
・MTBをカーボンタイプの軽いものを使用する
・持ち物などをもっとシンプルにする。(パンクしたら終了、くらいの軽装備)
など、やらなければならないのだが、今のところ、そこまでする気はない。
S師匠の家で保管されていたMTB(GT兄貴)が、いつの間にかSDA王滝の完走車になった。
これはなかなか、エモいじゃないか(笑
こういったのが好きなんだよね。
もちろん、この先、気分が変わって速く走る気持ちが沸き始めたら、新しいMTBを買ってしまうかもしれないけど、今のところGT兄貴を気に入っているし、次回の王滝もこれで参加しようかと思っている。
初のSDA王滝、色々と失敗があり、体力だけで乗り切った感じがあるけど、しんどくて楽しかった。次回も参加したいと思う。
全身ドロドロ。笑
温泉「クアリゾート湯舟沢」に寄って汗と泥を落として帰宅。
おわり
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